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STEP 4 | デザインコース

デザインコースの進め方

「見た目を整えるのが楽しかった」あなたへ。きれいに見えるデザインには、実は「理由」があります。このコースでは、センスではなくルールとしてデザインを学び、最後は架空のお店のデザイン一式を仕上げます。

このコースのゴール 架空のお店のサイトデザイン一式(トップページのカンプ + バナー)を完成させる。

ユニット1: デザインの4原則 ― きれいの正体

世界中のデザインの教科書に出てくる、4つのルールから始めます。難しい道具は不要で、Figmaと観察眼だけで学べます。

原則ひとことで身近な例
近接関係あるものは近くに置く商品の写真と値段はくっつけて、別の商品とは離す
整列端をそろえるこのサイトのカードの左端が、全部そろっている
反復同じルールを繰り返す見出しの色・ボタンの形がページ全体で統一されている
対比大事なものは大きく・強く値段の数字だけ大きい、申し込みボタンだけ目立つ色

課題: 好きなサイトのスクリーンショットに、4原則が使われている場所を見つけて印をつけ、スタッフに説明する。「きれい」を言葉で説明できるようになるのが、このユニットの修了条件です。

やり方のヒント: スクリーンショットは Windows + Shift + S で撮れます (Step 2 授業1の発展でやった技です)。撮った画像をFigmaに貼り付けて、その上に印と文字を置くと、説明用の資料がそのまま完成します。

ユニット2: 配色 ― 色は3つまで

色選びには有名な型があります。「ベース70% : メイン25% : アクセント5%」。背景になる静かな色が7割、サイトの顔になる色が2.5割、ここぞで目を引く色が0.5割です。この3色を選ぶ道具として、無料の配色ツール Coolors(クーラーズ) を使えるようになります。

Coolorsの使い方 ― 5分でパレットが作れます

  1. ブラウザで coolors.co を開く検索で「Coolors」でもOK。英語のサイトですが、使うのはボタン2つとキー1つだけです。
  2. 「Start the generator」をクリック画面いっぱいに5色のパレットが出ます。登録なしで使えます。(登録をすすめる画面が出たら、閉じて大丈夫です)
  3. スペースキーを押す押すたびに、相性のよい5色が新しく生まれます。まず10回くらい押して、「色の組み合わせには良し悪しがある」感覚をつかみましょう。
  4. 気に入った色は 鍵アイコンで固定する色の上にマウスをのせると出てくる 鍵(Lock)をクリック。固定した色は、スペースキーを押しても変わりません。「1色固定して、残りを回す」が基本の使い方です。
  5. カラーコードをコピーする各色に出ている「2E86AB」のような6桁がカラーコードです。クリックするとコピーできるので、Figmaの Fill に貼り付けて使います。

5色のうちから「ベース(うすい色)1 + メイン1 + アクセント1」の3色を選び出せば、配色の完成です。

コントラスト(読みやすさ)の確かめ方: 文字色と背景色の組み合わせが読みやすいかは、「WebAIM Contrast Checker」(検索で出ます)で確かめられます。2色のカラーコードを入れるだけで、合格(Pass)か不合格(Fail)かを判定してくれます。おしゃれでも Fail のデザインは、仕事では使えません。

課題: 「暖かいパン屋」「清潔な歯医者」「楽しいゲーム屋」の3つのお題に、Coolorsでそれぞれ3色(ベース・メイン・アクセント)を選び、「なぜこの色か」をひとことずつ添えて提出する。

記入例 (お題: 暖かいパン屋): ベース #FFF8F0 (小麦の生地の色) / メイン #D99A4E (パンの焼き色) / アクセント #B3403A (いちごジャムの赤)。― 理由はこのくらいのひとことで大丈夫です。
もう1つのツール: Adobe Color(アドビ カラー)は、配色の理論(補色・類似色など)から選べる高機能版です。Coolorsに慣れたら、発展として触ってみましょう。

ユニット3: レイアウトと余白

プロとアマの差が一番出るのは、色でも書体でもなく余白だと言われます。

  • 余白は「何もない場所」ではなく「グループ分けの道具」(4原則の近接の応用)です。
  • 8の倍数(8px、16px、24px…)で余白を決める「8ポイントグリッド」という実務の定番ルールを使います。
  • 視線の流れ(Z型・F型)に合わせた情報の置き方を学びます。

課題: わざと余白がバラバラに作ってある練習素材 「パンの森」残念デザイン (zannen-design.html) を直します。リンクを右クリック →「名前を付けてリンク先を保存」で保存し、VS Codeで開いて、CSSの余白と文字サイズを8の倍数ルールでそろえてください。直すのはCSSだけで、見ちがえるほど変わります。

直し方の答え: zannen-design-answer.html ― 8の倍数ルールで直した完成形です。自分で直してから見比べても、先に答えを開いて「どこを どう直したか」のコメントを読んでから写しても、どちらでもOKです。

ユニット4: Figma応用 ― カンプを作る

Step 2 で触ったFigmaを、仕事の道具として使いこなします。

  • オートレイアウト: 中身に合わせて自動で広がる部品の作り方。使い方は、要素を選んで Shift + A を押すだけ。文字を増やすと箱がついてくる、を実際に見ると一発で分かります。
  • コンポーネント: ボタンを1つ直すと、全部のボタンが直る「親子」の仕組み。部品を選んで Ctrl + Alt + K で親を作り、コピーして使います。親の色を変えて、子が全部ついてくるのを確かめましょう。
  • デザインカンプ(完成見本): 「この通りに作ればよい」レベルまで仕上げた設計図。コーダーへの「指示書」でもあるので、色や余白の数値がきちんとそろっていることが大事です。

課題 (卒業制作の準備運動): 卒業制作の見本カンプ mihon-lp.png の「ヘッダー〜キャッチコピー」の部分だけを、オートレイアウト (Shift + A) とコンポーネント (Ctrl + Alt + K) で組んでみる。この部分練習をしてから卒業制作に入ると、ぐっと楽になります。

卒業制作: 架空のお店のデザイン一式

卒業制作

見本(答え)のカンプがあります: mihon-lp.png (架空のパン屋「パンの森」のトップページ)。まずこれを模写して腕を作り、それから「自分のお店」に差しかえます。

  1. 見本カンプを Figma で模写する色も余白も、できるだけ数値で見本に合わせます。模写は、プロも実際にやる王道の練習法です。
  2. お店の設定を決めるパン屋のままでもOK。変えるなら、スタッフを「店長」に見立てて要望を聞きます。(誰に来てほしい? どんな雰囲気?)
  3. 差しかえて「自分のお店」にするお店の名前・3色パレット(ユニット2)・写真・文章を差しかえます。骨組みは模写したものを使い回してOKです。
  4. お知らせバナーを2枚作る同じデザインルールで、サイズ違い。反復の練習です。
  5. 発表する「どの原則をどこで使ったか」を説明しながらお披露目します。デザインを言葉で説明する力は、就労の面接でも強力な武器になります。
余力がある方へ: スマホ用サイズのカンプも作ると、一式の完成度が上がります。進め方: ① F でフレームを追加し、サイズ一覧から「iPhone」などスマホサイズを選ぶ → ② パソコン版の部品をコピーして縦1列に並べ直す (横並びは縦に、文字は少し大きめに) → ③ 2つを並べて、同じお店に見えるか確認する。見本に頼らずゼロから自分のお店を設計するのは、その次の挑戦で十分です。

発展チャレンジ(さらに先へ・A型の方向け)

発展チャレンジ
  • 卒業制作のカンプを、自分でHTML/CSSでコーディングしてみましょう。「デザインも作れてコードも書ける」人は、現場で重宝されます。
  • 「デザインシステム」(色・書体・部品のルールブック)という考え方を調べて、卒業制作のミニルールブックを1枚にまとめてみましょう。
  • 実在のサイトを1つ選び、「自分ならこうリデザインする」案を作って、変更理由を4原則で説明する練習をしてみましょう(ポートフォリオの定番ネタです)。

できたチェック